未来へ続く街づくりを目指して

代表取締役社長 逢澤寛人

アイサワ工業は、明治45年の創業から100年余り、長年培ってきた技術と信頼による良質な社会資本整備を通じて、人々の安全で快適な生活の実現と、日本経済及び地域の発展に貢献してまいりました。

私たちの豊かな生活を支えている社会資本は先輩たちが長い歳月をかけて築き上げてきたものです。我々も未来に向けた持続可能な社会づくりに取り組み、次世代へと繋いでいかなければなりません。
また、社会の仕組みそのものが大きく変貌していくなか、人々の価値観や豊かさの基準も多様化しています。請負業である建設業は多様なニーズに一つ一つ応えることのできる仕事でありますので、人々の希望を受け止めて形にしていくことが建設業の醍醐味であると考えています。
今後も一層多様化するニーズに応えるため、建設ICT等の活用に取り組み、生産性を向上させ、スピードと品質を両立させることが不可欠になっています。

アイサワ工業は「常にお客様にとっての最善を求め、魂を込めた仕事をする」という創業者の精神のもと培ってきた豊かな経験と信頼を活かしながら、多様化する価値観に柔軟に対応してまいります。
また人と自然が調和した「未来に続く街づくり」を通して地域社会の発展に貢献し「100年後もお客様に選ばれる建設会社」を目指してまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

当社のあゆみ

「常に最善を求めてやまない」アイサワの哲学

アイサワ工業の創業は明治45年。
砂利を商っていた初代逢澤寛が岡山市で請負業を興したことに始まります。
やがて逢澤組を創業し、永安橋架橋工事など県の重要工事に参加、信用という財産を積み上げます。
その後、逢澤組は中国土木となり、仕事の範囲を全国へ広げます。
昭和14年には海洲(朝鮮)の製錬所建設工事に参加、玄海灘を渡り難工事を成し遂げます。
昭和41年には建造費を市に代わって立替え、岡山城の再建を果たします。「魂のこもった仕事」で甦った岡山城により、岡山市はその象徴を取り戻しました。
そしてアイサワ工業となった今日、逢澤寛の「常に最善を求めてやまない」という人生哲学は、1世紀を経た今も当社の社員に受け継がれています。

会社の歴史

  • 明治45年

    逢澤寛(当時24歳)が当社の起源ともなる「逢澤組」を創業。“常に最善を求めてやまない”という仕事との向き合い方も当時から変わらない精神である。

  • 大正9年

    永安橋再建
    当時、幾度となくも氾濫した川に流されていた 永安橋をドイツ式の架橋技術を取り入れトラス型橋を、みごとに完成させた。このことをきっかけに逢澤組は、岡山のみにとどまることなく四国一円へとのびていき、永安橋は逢澤組の出世橋となった。

  • 昭和17年

    1932年に逢澤寛は大本百松氏(後の大本組)、瀬本唯一氏、藤原平太郎氏らと中国土木合資会社を設立した後、1939年傍系会社として中国土木株式会社を設立。

  • 昭和17年

    逢澤船団出航
    海洲(朝鮮)での製錬所建設工事(中外鉱業発注)を名だたる大手と競り合い落札。国外の仕事であるため難題の多数であることに加え玄海灘を渡る逢澤船団は激しい嵐に遭遇しながらも、社運を賭しての工事は大成功。この出来事は「昭和の紀伊国屋文左衛門」という見出しで大きく報道され、中国土木の名を一躍あげることとなる。

  • 昭和37年

    代表取締役会長に逢澤寛
    代表取締役社長に逢澤英雄就任。
    創業50周年を迎える。

  • 昭和40年

    東京支店開設の後1966年には名古屋支店・大阪支店を、1969年には広島支店・高松支店・福岡支店を1975年には仙台支店を開設。

  • 昭和41年

    岡山城再建
    烏城と呼ばれる岡山城は第二次世界大戦で、敵機の投下した焼夷弾によって全焼してしまった。20年という歳月が経ち、逢澤寛は再建費用の大半を財政難の岡山市に代わって建て替え、城の再建工事に参加。岡山城は見事に完成し今もなお岡山の象徴として人々に親しまれている。

  • 昭和48年

    代表取締役社長に逢澤潔就任。
    中国土木株式会社からアイサワ工業株式会社へ社名変更。

  • 平成19年

    代表取締役会長に逢澤潔
    代表取締役社長に逢澤寛人就任。

  • 平成24年

    創業100周年を迎える。

業績について

過去5年間の売上高と受注高

年度 売上高 受注高
2023年 27,993 20,625
2022年 29,460 34,605
2021年 29,761 25,080
2020年 26,602 23,981
2019年 33,211 45,626

(単位:百万円)

健全性について

  • 無借金経営

    アイサワ工業は好不況にかかわらず、長期に亘り実質無借金経営で歩んで参りました。

  • 自己資本比率50%以上の安定性

    自己資本比率72.4%(2022年5月期)と、日銀が会計上の健全性の目安としている8~12%*1を大きく上回っており、経営体質は極めて良好・健全です。

    *1 日建連加盟会社の平均は43.1%(2020年7月 日建連法人会員決算状況調査)

  • 国土交通省 関東地方整備局 有資格者名簿 Aランク登録(2021年4月1日現在)

    アイサワ工業は令和3・4年度の国土交通省関東地方整備局 有資格者名簿(工事)7474社のうち一般土木おいて34位、Aランクに登録されました。
    一般土木Aランクは52社しか認定されず、経営事項審査に加え、技術評価点数も高い評価を得ています。

    *1 有資格者名簿:国土交通省地方整備局等の発注する工事では優良な建設業者を選定するため、資格審査を行ったうえ、有資格者名簿に登録する制度を実施しています。名簿は客観点数(前述の経営事項審査)と主観点数(工事成績等の技術評価点数)の合計に応じランク別に作成されます。