2026

01.05

令和八年 社長からの年頭のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年も「常にお客様にとっての最善を求め、魂を込めた仕事をする」という社訓を胸に、社員一丸となって事業に邁進してまいる所存です。

さて、昨年は「昭和100年」「戦後80年」という節目が話題となりました。これほどまでに「昭和」が語られるのは、現代日本が未だ二世代前の価値観に強く影響されている証左と言えるでしょう。「働いて、働いて……」という高市総理の言葉が注目を集めた背景にも、昭和的な勤労観への郷愁、あるいは違和感があったのではないでしょうか。

100年を経た今、日本全体が真に昭和から脱却する時期に来ていると私は考えています。政治・行政、そして多くの中小企業が、軋轢を恐れて現状維持を優先し、中途半端な問題解決に終始していることが、日本の変革を遅らせている──そう感じています。

平成以降、特に海外との交渉・取引が多い組織は、従来を見つめ直し、新たな理念体系を策定し直す必要に迫られました。「昭和の理念体系」に基づく運営では、環境変化の激しい国際社会において求められる対応が困難になったためです。そして、昭和以前から存在しながら変革に成功した組織や、平成以降に設立された組織が新しい取り組みを行い、飛躍的に生産性を向上させ、現在の日本を牽引しているのです。

昭和は、戦争を挟んだこともあり、「日本国」すなわち「国家」を国民が強く意識した時代でした。「国家への奉仕」は美徳とされ、人によっては義務として意識され、必然的に「個人」が後回しにされても当然とされる傾向がありました。この「国家への奉仕」という価値観が人々をまとめ、高度成長を成し遂げ、世界第2位の経済大国へと押し上げたのです。

しかし、戦後から時間が経つにつれて国民の価値観も変化し、民主主義国である日本では、時代に合った「人々をまとめる理念」が必要とされました。それが「自由」「平等」「豊かさ」といった、多くの世界の人々が大切にする普遍的価値観であり、世界でビジネスを展開する人々は必然的にこれらを体得していきました。また、大企業と取引する企業では、「規制」よりも「自由・平等」、「組織」よりも「個人」を重視した経営への転換を図るため、社内の仕組みや役職員教育を見直し、時代適合への努力を重ねてきました。

当社もまた、100年の歴史を持つ企業として例外ではありません。創業以来受け継いできた理念の「魂」は変えずとも、その表現や手法は時代に合わせて進化させ続けなければなりません。昨年までの2年間、私たちは来るべき変革のために着実に準備を進めてまいりました。今年はその計画を具現化し、実行に移す勝負の年です。お客様の期待を超える付加価値を提供できる「令和のアイサワ工業」への進化を遂げる一年となるよう、全力を尽くしてまいります。

結びに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。