2019

01.04

平成三十一年 社長からの年頭のご挨拶

 皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、弊社をお引き立ていただきありがとうございました。今年も、「常にお客様にとっての最善を求め、魂のこもった仕事をする」を社訓として事業に取り組んでまいりますので、倍旧のお引き立てをよろしくお願いいたします。

 まもなく平成が終わります。そして私は、昭和の終わりも経験した世代です。昭和の終わりを私は、山口県の土木工事の現場で迎えました。昭和天皇が崩御され、現場事務所に半旗を掲げるために正月の寒空の下、日の丸を求めて街中を歩き回った事を、つい最近のことのように鮮明に覚えています。
 寒かったためとも思われますが、「漠然とした不安」を感じていた事も記憶しています。昭和の時代において、天皇の存在は大きなものでした。私たちの世代にとっては、「戦争の象徴」であると共に、「反戦の象徴」でもありました。「歯止めのひとつを失ったのではないか?」という感じが、不安の理由だったと思います。
 そして天皇は、「献身の象徴」でもありました。その時、頭をよぎったのが、なぜか「円谷選手」の事でした。事実は分かりませんが、子供のころの私にとって円谷選手は、「失敗は許されない」「不名誉は一生の不覚」といった「昭和の気分」を実感させる存在であり、「なにもそこまでしなくても・・・」と子供心を痛めたマラソン選手でした。昭和天皇の崩御によって、当時の日本人が持ち、それによって高度経済成長を達成した「責任感」「一生懸命」「無私」といった美質が薄れてしまうのではないか、そんな思いも不安の原因であった気がします。また訪れつつある新しい時代において、それらに代わって我々が身につけるべき美質が何なのかを私自身が明確に掴めていなかった事も、その不安を増幅させていたのだと思われます。
 今年五月から、新しい時代が始まります。それでは平成時代の私たちが身につけ、将来の日本人に伝えていきたい日本人の美質とは何なのでしょうか?そして厳しい国際競争、地球の温暖化、人口減少が待ち受ける次の時代を我々日本人はいかに生きていき、どのような美質を身につけ、次の世代に受け継いでいくべきなのでしょうか?この四ヶ月、そんなことを考えながら平成時代の残りを過ごしたいと考えております。

最後に、今年一年が皆様にとって輝かしい一年になりますことを、心より祈念いたしております。

平成三十一年正月
逢澤 寛人